タカノフーズのあゆみ

2021 2022 次代を担う水戸第三工場の竣工とSNSの積極活用 新規事業開拓への第一歩を踏み出す

令和4(2022)年に入ると新型コロナウイルス感染症は流行のピークに達し、オミクロン変異株の感染が拡大した第6波の2月には国内の感染者数が10万人を超えました。

内食需要は高水準を保ち、当社はこれに応えて生産体制を増強するために茨城県笠間市の茨城中央工業団地に水戸第三工場を建設。令和2年11月に竣工して翌年1月に稼働しました。「20年後を見据えた新工場」をコンセプトに、自動化・省人化・省エネ化の最新設備を導入し、生産性向上を追求。博物館(タカノフーズ なっとくファクトリー)も併設しました。

納豆の新製品として、令和3年3月に「もっちり豆」を発売し、小粒よりも一回り大きい中粒大豆カテゴリーへ、優しい甘みと旨みが味わえる納豆として投入し差別化を図りました。令和4年3月には「やみつき薬味 山わさび納豆」を発売。山わさびのピリッとしたフレーバーが特徴で定番品の買い回りとして品揃えを充実させました。同月、独自菌製法で原材料が北海道産大豆100%の「北海道ひきわりミニ3」もラインアップに加えました。

  • 水戸第三工場
  • 「もっちり豆」
  • 「やみつき薬味 山わさび納豆」

豆腐では令和3年3月に、柔らかくとろ〜りとした食感の「寄せ美人」「寄せ美人枝豆風味豆腐」を発売。同年8月には、なめらかな食感でありながら煮崩れしにくい「鍋美人」を期間限定発売しました。令和4年3月には、崩れにくく料理が水っぽくなりにくいという特徴を持ち、調理素材としても使いやすい「しっかり絹美人ミニ3」「しっかり絹美人400g」を市場に送り出しました。

  • 「寄せ美人」
  • 「寄せ美人枝豆風味豆腐」
  • 「しっかり絹美人400g」
  • 「しっかり絹美人ミニ3」

販売促進は、九州エリアにおいてさらなる市場拡大を目的に集中的に取り組みました。佐賀県神埼市の九州工場で令和2年9月に、従来の生産能力を約1.5倍に増強。令和3年4月には九州で販売している「おかめ仕立てミニ3」「おかめ仕立てひきわりミニ3」のたれの名称を「九州うまかたれ」に変更するとともに、より親近感のあるパッケージにリニューアルしました。併せて同年6月から2カ月間にわたり、キャンペーン活動などに注力しました。

プロモーションではデジタル時代に対応すべくSNSでの情報配信を強化し、令和3年3月にはタカノフーズ公式LINEを開設。商品にLINEアカウント告知を表示し、5月にLINEスタンプ第1弾、9月に第2弾を配信し、キャンペーンも実施。この結果、令和4年1月には登録者数が100万人を突破しました。

地域貢献活動では、Jリーグの水戸ホーリーホックとの契約を令和3年2月にプラチナパートナーとし、ユニフォームパートナーになりました。

  • 記者会見の様子
  • タカノフーズロゴを掲示
  • タカノフーズサンクスマッチを開催

そして令和3年9月、当社が長年積み上げてきた納豆菌の発酵技術を応用して畜産業界の生産性を高めるために、タカノバイオ㈱を設立。納豆菌の価値創造により酪農の常識を変えるとともに、第3の柱となる新規事業への期待を込めて、創業90周年を迎えたタカノフーズは新たな一歩を踏み出しました。